第1章 水曜日の淫魔【影山 飛雄】
ここは烏野高校の体育館
キュッキュッ…ダンッ!!
「ナイスキー!」
いつもの情景に一段と明るい夕日が
差し込む。
「あれ?影山は?」
オレンジ髪の少年がキョロキョロと見回すが、
どこにもあの目つきの悪い王サマはいない。
「あー、さっき腹の調子悪いとかで
保健室に整腸剤貰いに行ってたな。」
キャプテンからそう告げられ
「あいついっつもぐんぐんヨーグル
飲んでんのに腹壊すことあんのかよ。」
と、プククと笑う低身長の彼は
パートナーの日向翔陽だ。
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一方その頃 一
保健室では事件がおきていた。
「〇〇さん…ぃ…ぁっ」
『ん〜?どうひたの?きもちぃ?』
保健室のベッドで
影山の上に跨り、
影山のソレを咥える少女。
絶頂に達するのを何とか我慢する少年。
彼は整腸剤を取りに来たはずだった。。。
-20分前-
「失礼しマース!!」
ガラッと扉を勢いよく開けたが
シーン…
目の前には片付けられた机と空っぽの椅子。
オレンジの日がキラキラと
床に反射して眩しい。
(…いない??)
念の為ベッドの方も探す。
「先生〜?いないンスか?」
締め切られたカーテンの中を覗き込むと、
スマホゲームをベッドで楽しむ女生徒が1人。
「…!」
バッチリメイクに短いスカートで
胡座を組んで座っている。
(ギャ…ギャルの人だ!)
俺に気づいてその大きな瞳を
向けられたとき、
「しっ、失礼しゃしたっ!」
シャッとカーテンを締めた。
しかしー
ガッとその手を掴まれる
『ちょっ、待って!』
そして、以外にも力強いその腕で
俺はベッドに引きずり込まれてしまった。