第8章 風邪【佐久早 聖臣】
ちゅっ…じゅる…
私の胸を吸ったり舐めたりする音が
部屋中に響く。
聖臣がこんなことをするのは
やはり、あの時の女性が
原因じゃないだろうか。
振られた寂しさを紛らわすためとか、
そんな感じ…
『あっ、や…きよ…だめっ…//』
「ダメとか言いながら
ここ固くしてるじゃん…//
誰かとシたの?ねぇ?」
そう言って
じゅっ…と吸う力を強められる。
『あぅっ///
し、シてな…ぁン///』
「ほんとかよ?」
さっきからなにを疑われているのか
よく分からなかった。
なんで?
浮気したのはそっちでしょ?
『は、ぁ…ン…//
なん…で、怒って…あっ…//』
胸元から鎖骨にかけて
舐めあげられ、
ちゅぅと吸われてチクッと痛む。
「怒ってない…
俺は…〇〇じゃないとダメなんだ。」
上半身を愛撫し続けながら
聖臣がこんなことを言う。
私も熱と初めての快感に思考が
鈍っているから
冷静に答えられない。
『あっ、…うそ…
うわき…してるくせに…ぃ、あっ//』
この言葉にピクっと眉を顰める聖臣。
「なに?」
『っ…グス…前、駅前の居酒屋さんで…
オレンジ髪の女の子と…楽しそうにしてたの
見たんだもん。
私には…あんな笑顔向けてくれな…ひぁぁっ!?///』
くちゅりと指先で
下半身の濡れている部分に触れられ、
腰が跳ねる。
「〇〇…、君こそ…
その店で男と2人で居ただろう。
あれも俺に向ける笑顔とは違った。」
くちゅくちゅと
敏感なところを撫でられる
しかも、その速さが増していく。
『あっ、やっ、ふたり、じゃなぁ…////
んっ、ぃ、もんっ、あっん///』
聖臣のシャツを掴んで
涙目で訴えると
「なに?…」
彼の動きが鈍くなった。
『後輩の女の子と男の子と3人で…ぁっ//』
「ちなみに言っておくが、
〇〇が見た女ってのも
女じゃないからな。
あれは男だ男!」
『へっ…?//』
頭が真っ白になった。
てことは全部勘違い?
お互いに疑心暗鬼になって、
素っ気なくなってただけ?
「全く…俺が他の女に興味あるか。」
レロォと私の液で濡れそぼった指を
はちみつを舐めるかのように
味わう聖臣。
『そんな、…きたな…//』
(う、…エロかっこいい、//)