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落ちた一雫

第11章  シンドリア







雄「・・・ジャーファル殿、殺気立ってますよ。」




そう言われてハッとするジャーファル。




ジャ「あ・・・すみません。」








もしや、殺気で気付いたのだろうか?











雄「・・・ここは、いい国ですね。」




ジャ「・・・え?あ、ありがとうございます・・・。」
雄「・・レイ。起きているだろう。肩が揺れているぞ。」

レイ「・・・ママの声がしたから。」

蓮「レイは随分と耳がいいんだな!」
レイ「ママ普通に喋ってたじゃん。」


ジャ「あの・・失礼ながら、年齢を聞いてもよろしいですか?」





普段顔を見る事は出来ないが、ジャーファルは一度だけ、目元を見た事があった。シンドバッド達が煌帝国から戻って来た時だ。風に煽られて雄の顔布が捲れたのだ。

しかし、本人は慌てもしなかったので、ジャーファル以外の者はシンドバッドを見ていた為に雄の事を見ていなかった。







ジャ「(そこまで年をおいてるようには見えなかった。・・・レイと仲がいいようだから20代か?いや、蓮殿はもしかしたら10代かもしれない。)」



そんな事を考えていたジャーファルに、軽く返ってきた返事。






雄「今年で34になります。」
蓮「俺は・・・今年で31か。」




ジャ「・・・え・・。」



固まったジャーファル。






蓮「・・・?え、俺間違ってたっけ?」
レイ「間違ってないよ。」
蓮「えーと・・ジャーファル殿??」
レイ「ママ、25歳だから多分びっくりしてるんだと思う。」
雄「・・・あぁ。蓮は普段年齢にそぐわない発言が多いからな。」
蓮「どういう意味ですかそれ。」
レイ「多分お父さんより年上な事も驚いてると思う。」







ジャ「ハッ)あ、すみません!てっきり蓮殿が10代で雄殿が20代だとばかり・・・!」
蓮「・・・俺10代に見える!?」
雄「嬉しそうだな。」
蓮「そうかー・・・レイ、俺10代に見えるか?」
レイ「見えない。(即答」
蓮「即答しなくても!!」



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