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落ちた一雫

第2章  新生活






八人将がシンドバッドの姿を見て溜息をついている中、くいくいっとジャーファルの服の裾を引っ張るレイ。



ジャ「?どうかしましたか??レイ。」



レイの目線に合わせてしゃがみこむジャーファル。


レイの次の発言で怒声を上げる事になるなんて知らずに・・・。







レイ「王様って、私以外にも子供いるんじゃないのかなぁ?」




一瞬で八人将達の間の空気の温度が下がった。


ジャ「・・・ど、どうしてそう思うのですか・・?」
レイ「だって王様、女の人が好きなんでしょ?」



その一言でプルプルと震えるジャーファル。


ヤム「ジャ、ジャーファルさん!!今は宴会の最中ですし・・・!!」
ピス「そ、そうだよ!!今ここで王様を怒ったらダメだよ!!」


そんな二人の忠告も聞こえなかったようで・・。




ジャ「シンンンンンンンンン!!!」



と凄い剣幕で王の元へと走っていくジャーファル。





レイ「・・・?」
ピス「あーあ・・・レイちゃん、王サマが女の人好きなの何で知ってたの??」
レイ「昨日も、さっきも、違う女の人の匂いがした。」



その言葉もジャーファルは拾っていたようで・・・



ジャ「シン!どういう事ですか!!!まともに昨日は仕事してたんじゃないんですか!?」
シン「ジャ、ジャーファル君!?今は宴会中なんだけど!?」
ジャ「問答無用!!子供になんて事覚えさせてんですか!!!」


ワーギャーと揉めている二人を他所にマスルールの膝の上に戻り、ジュースを飲んでいるレイ。




マス「・・・寂しかったんスか?」
レイ「・・違うもん。」








怒りながら戻ってきたジャーファルとその後ろをついてきたシンドバッド。


ジャ「レイ、そろそろ戻りましょう。これ以上ここにいてもシンのせいでよくない事ばかり覚えてしまいます!」
シン「ジャーファル君!?この宴はレイのためのなんだけど!?」
ジャ「レイはシンと私、どちらと一緒にいますか?」


と問われたレイが迷わず


レイ「ママ。」


と言ってジャーファルに抱き付いて去って行った事に悲しみを覚えたシンドバッドなのであった。
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