第24章 　追撃

シン「こ・・・れは・・・！？」





マリア「うふふ・・・ごめんね、この島から外へは連絡出来ないようにしちゃったわ。」
ジャ「マリア・・・！！」



マリア「私はね、この世界が大好きだったの。大好きな片割れの創造した世界。そんな世界に私はいれるんだって、嬉しかったの。・・・そんな世界を、壊されたくなんてなかったのよ。」


シン「・・・？マリア・・・？」





マリア「・・・ねぇ、シンドバッド王・・どうして私の兄は、いつも私を置いて行ってしまうのかしらね・・・。どうして私が事実を知るのは、いつも後なんでしょうね。」









シン「・・・は・・。」


マリア「・・・私はただ、平穏で、平和な世界を望んだのに。」






いつまでも、いつまでもソロモンと一緒にいれると思ってたわ。






マリア「・・・そんな私の思いが、レイに知られてたの。だからレイは無茶をするの。私だけじゃなく、レイの大事な人たち全員が平和に暮らせるようになるために。」



マリアはそっと、レイを白雄に預ける。




マリア「・・・大きくなったわねぇ・・白雄・・・。」
白雄「マリア殿・・・貴女は相変わらず美しいですね。」
マリア「お世辞まで言えるようになっちゃって・・・。私の中身はもうお婆ちゃんよ？（クスクス」
白雄「・・・マリア殿、お帰りなさい。（微笑」

マリア「！・・・ただいま、白雄。またしばらくレイを預かってて頂戴。」
白雄「・・・わかった。」








マリア「・・・もういいかしらね。」

シン「・・・？」



「おーーーい！！言われた通りにやったぜ？」

「ジュダルー、マリア殿には敬語使うべきだと思うぞー。」

「マリアさんだー！」

「紅覇、少し落ち着いた方がいいと思いますよ。」






ジャ「！煌帝国の・・・！！」




マリア「ありがとう、皆。」







すっとマリアが杖を振りかざすと、島の至るところが光った。



ヤム「・・・！これは・・魔法陣！？」



アラ「マリアさん・・・！！！」




マリア「ごめんなさいね、私の可愛い甥っ子。」





“終わりと始まり(ﾐｻﾞｰﾔ=ﾐﾍｰﾔ)!!!!”