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落ちた一雫

第22章  心







数日が経った頃、煌帝国に1枚の手紙が届いた。


シンドリア王国からである。






紅明「白雄殿、手紙には何と?」
白雄「煌帝国とシンドリアのちょうど真ん中あたりに大きな無人島があるらしい。そこで戦争をしようとの事だ。」
レイ「やっぱり無人島ね。」
白雄「それよりレイ、本当に紅玉や白瑛を連れて行かないんだな?」
レイ「うん、いいの。なんなら紅炎も置いていくよ?」
紅明「それは作戦を立てた意味がなくなるのでやめましょう。」






レイ「日時は1か月後。・・・軍備増強でもしようかしら。」
紅明「レイ、ファナリス兵団やヤンバラ一族に声をかけるべきなのでは?」
レイ「ファナリスのいるシンドリア、レーム帝国にいるヤンバラ一族の一人を眷属にしているアリババのいるシンドリア。・・・煌帝国側に着くと?」
紅炎「厳しいだろうな。」
紅覇「無理だと思うよー。」
レイ「だから、そこは元から頼りになんてしない。」
紅炎「煌帝国には多くの魔導士はいるが・・・絶縁結界張られたら間違いなく劣性だな。」
レイ「あっちは絶対に張らないよ。」
紅覇「?そうなの??」
レイ「それだけの知識もないだろうし、それに金属器も使えなくなる。・・・アラジンやヤムライハが使えなくなるのは痛いだろうし。」
紅明「それは確かに痛いですね。・・・しかし、相手がファナリス兵団もヤンバラ一族も連れて来たら?状況は大きく変わります。」
レイ「じゃあ紅明?“煌帝国傘下の国の何処にも魔法を使わないで強くなってきた国”が1つもないの?」

紅明「・・・!しかし、あそこは・・・。」
白雄「あぁ、問題ない。申請書が送られてきてるぞ。」
紅明「!本当ですか!?」
白蓮「へぇ・・・随分と信頼された内容の文ですが・・レイ、魔法でもかけたのか?」

白蓮はその文を読みながら言う。


レイ「白雄だからついてきたんでしょ。」
白雄「・・・だと、いいが。」



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