第4章 音駒バレー部のファンしてます。
「挨拶!!」
「ありがとうございましたーっ!!」
日向「またなー!!」
田中「虎ー!!連絡、連絡するからなぁ!!」
山本「おうよぉ…!俺もするから!!」
『なんか熱い友情出来上がってる…』
潔子「瑠璃ちゃん、あんまり見ないの」
『そうですね』
音駒のみんなは新幹線に乗って帰るため、ここでお別れとなった。
潔子「どう?黒尾くんとは連絡先交換できた?」
『あ…それは…まだ気が早いというか…』
潔子「次いつ会えるか分からないよ?」
『そうですけど…』
連絡先を聞くなんて、そう簡単にできるわけがない…。
『あ、やばい…タオル忘れてきた…』
潔子「取りに行ってこようか?」
『いえ!!自分で取りに戻ります!すぐ戻ってきます!』
さっきトイレに行くときにイスに置いて行ったの忘れてた…!
まだあんまり離れてないから走れば…!ぼーっとしてる場合じゃない!
そう思って、走って…走ったけど…
運動不足が祟ったのか…
ズシャーッ
『ぐあっ!』
転けた。
『いったぁ……』
いや待って待って、痛い。痛いより恥ずかしい。え、めっちゃ恥ずかしい。………けど、何事もなく立ち上がれば無かったことになるのでは?
黒尾「だいじょーぶ?」