第4章 音駒バレー部のファンしてます。
あれから無事に寝れて、みんなより少し早めに起床……って、あれ?
影山「おはざっす」
日向「瑠璃さんおはようございます!」
『お、おはよう…?早いね?』
日向「今から走りに行ってくるんで!」
『そっか…?じゃあ朝ご飯までには帰ってきなよ?』
日向「ウス!」
影山「じゃあ行ってきます」
『いってらっしゃい…』
…早朝練ですかね?いや、早すぎない?私今から朝ご飯の支度するんだけど?
まぁいいか、みんなを起こさないように静かに調理場に行きますかね!
『今日も良い天気!』
朝は明るいし別に怖くないから平気!そんなことよりも潔子さんが来る前にある程度朝ご飯の準備済ませておきたいし!
『フンヌフーン』
こうして、何事もなく合宿二日目、五月三日のスタートです。
日向「うおおおおお!!」
鵜飼「日向うるせえ!無駄に叫ぶと後でヘバるぞ!」
今は絶賛ロードワーク中。やっぱり翔ちゃんと飛雄ちゃんが先頭で競り合ってる…。
『鵜飼さん…私疲れました…』
鵜飼「お前チャリ乗ってんだから頑張れよ…」
私と鵜飼さんは自転車に乗ってみんなの後を追ってるんだけど…これが疲れる疲れる。
『だって坂多いですもん…』
鵜飼「ん~じゃあちょうどいいや。日向探してこい」
『え!?』
鵜飼「影山しかいねぇし、多分迷子になったんだろ。それじゃ、よろしくな!」
『えぇ!?』
…迷子!?どこから迷子になったの!?分かるわけなくない!?さっきまで翔ちゃん居たよね!?
『探せって言われても…』
鵜飼「多分、あっちの方に行った」
『…じゃああっちの方行ってみます』
鵜飼さんが指差した方に自転車を向けて…
鵜飼「そんじゃよろしくな~!」
『ハイ…』
迷子の翔ちゃん探しの始まり…。
『…坂多いって!!』
優雅に休めるとか思ってたけど…坂が多すぎるねここ!?
天気良くて暑いし…みんなよく走るよ…。
日向「おれ日向翔陽!」
ん!?翔ちゃんの声したね!?自己紹介してなかった!?
まぁ、とりあえず声がした方に行ってみよう…!
…うわ、すごい坂だ。翔ちゃん何でここ上ったの…。