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古きパートナー

第5章 トラウマ


仁王側

仁「なんじゃ、これは?」

俺は黒い物体に近づき

目の前でしゃがんだ



中から少しの銀髪が見える

この銀髪には見覚えがある

仁「もしかして......」

俺は上の方だけ取ってみた

仁「白川......」

自然と零れたしまった

寝ているようじゃ

顔は下を向いておるからわからんが

しかし、気になってしまう

寝ている時も無表情なのかが

『う......』

やば、起こしてしまったか

白川は顔を上げて俺の顔を覗き込む

『仁王君、ですか?』

目を擦って聞いてくる

仁「ああ、そうじゃが」

『藤岡先生はどこですか?』

仁「さっき職員室に行った。呼び出しだとよ」

『そうですか』

寝ていたのか、朝よりかは顔色が良いように見える

『今は、何時間目でしょうか?』

時計を確認してから

仁「あー、4時間目に入った所じゃ」

『そうですか』

俺は立ち上がって再度時計を確認する

俺もあんまり覚えてないからのう

仁「いつまで座っとるんじゃ?」

『ああ、そうですね』

白川は立ち上がろとした

『あっ......』

白川は体制を崩した

俺は

仁「大丈夫か?」

『はい、大丈夫です。ありがとうございます』

正面で受け止めた

藤「あー、めんどくせー」

先生が帰ってきた

そして

藤「あー、邪魔か?」

仁「そん事はない」

『いいえ、大丈夫です』






白川側

『それで、用事は終わりですか?』

僕は藤岡先生に言った

藤「あー、まあな」

仁「大変な目にあったような気がするのう」

『仁王君、先ほどはありがとうございました』

仁「あー、よかよ」

藤「熱々だねー」

仁「誰がじゃ」

僕達は椅子に座って他愛もない会話を繰り広げていた

藤岡先生の淹れたコーヒーを飲みながら

仁「白川、お前さんコーヒー好きなんか?」

『はい、好きです』

僕は正直に答えた

仁「ほー」

なんだか興味を引いている

藤「白川、髪はそのままでいくのか?」

『髪ですか』

僕は髪を染めている

理由は

覚えてない

でも、誰かに似合っていると言われたのは覚えている

『もう、そろそろ落ちるのでその時に戻します』

藤「そうか、楽しみだ」

何が?
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