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古きパートナー

第5章 トラウマ


白川側

?「見つけた。ようやく見つけたよ」







真っ暗な場所に浮かんでいた

いつもと違い制服を着ている

そして体はゆっくりと降りている感じがした

下を見ると1人の少女が立っている

僕はようやく地面(?)に足をつけた

少女を見るとなんだか懐かしいように感じた

少女の姿は水色の長い髪に青い瞳

純白なワンピースを着ている

しかも、とても綺麗な笑顔だ

『何か御用ですか?』

?「うん、少し用事だよ」

少女は答えた

笑顔のまま

?「君は笑わないの?」

『なぜ、笑わないといけないのですか?』

?「ううん」

少女は笑顔のまま首を横に振った

『ここは、どこですか?』

?「ここは、あなたの中、夢だよ」



もし、夢であるのなら

?「私の顔を見た覚えがないんだよね?」

『......はい』

なんでもわかってしまうのか?

?「ここはあなたの心、それを構成している場所」

少女は周りを見ながら言う

そして、カラフルで大小の違う光が漂い始めた

僕はそれに触れているみると

『......』

消えてしまった

?「その光の粒はあなたの記憶」

『記憶......』

?「普通の人間はもっと多くの光が此処には満ち溢れている」

『......』

普通の、人間

?「あなたは記憶を失った。それは事故ではなく自分の意志で手放した」

『手放した?』

?「うん、とても辛くて、とても苦しくて、とても悔しい記憶達」

辛く苦しい悔しい記憶

?「気になったよね?毎日気にしていたよね?だけど、思い出すのが怖くて途中でやめる」

『......』

?「人間の心の色は様々ある。明るい色、暗い色、綺麗な色、濁った色。その人間によって違う」

『では、僕の色は?』

?「あなたは暗いのではない。真っ暗闇だけど、本当はもっと明るい色」

なんでも、知っているのか

僕の事

?「あなたは自分が誰か知りたい?」

『それは、勿論』

?「私が教えてあげる、と言ったら?」

『!!』

僕よりも幼い姿をしながらも

『教えてほしい、だけど、自分で探したいからヒントがほしい』

僕は少しだけ甘えてしまった

?「うふふ...意外と素直なんだね。うん、いいよ。だけど今はもうお別れ」

『お別れ?』

?「また、会いに来るね」

僕は覚醒した
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