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古きパートナー

第2章 一度目の春


仁王側

裏門からなんとかして下駄箱についた

裏門から来たのにも関わらずなんでばれるんじゃ

それなら白川に付いて行っても一緒じゃな

俺は教室に行った






幸「やあ、仁王。大変だったみたいだね」

仁「なんじゃ、今日はやけに早いのう」

真「ウム、蓮二が朝練よりも早くいけば勧誘されないと言ったのでな」

成程、参謀から聞いたのか

真「部活動の勧誘期間は今日から1週間なんだけど」

ん?なんじゃ、なんかあるんかのう

幸「実は本登録をした新1年制は勧誘期間中では部活動が出来ないみたいなんだ」

なんてこったい、少しはやる気を持ってきたのに

真「そこで蓮二と相談をしたいのだが、中々こちらに来ないのだ」

仁「ほう、あの参謀がか」

幸「うん、そうなんだよね。悪いけど呼びに行ってくれないだろうか」

仁「構わんよ、俺も少し参謀に用事があったしのう」

真「では、我々はここで待つことにしよう」

幸「蓮二は5組だよ」

仁「わかったぜよ」

俺は教室を後にした






俺のクラスは4組だけど階が違うので階段を降りた

5組はここか

俺は扉を開けた

柳と白川が何かを話している様子だった

柳は要件がわかったらしくこちらに向かっている

俺たちは教室を後にした






柳側

珍しく仁王が何も話しかけて来ないな

仁王を覗くと難しい表情をしている

成程な

柳「仁王、お前はなぜ俺と白川が話していた内容が気になるのか?」

仁「まあ、な」

かなり気にしている様子だな

柳「俺はただ白川に質問をしていただけだ」

仁「質問のう」

そんなことを話していると4組についた






幸村側

扉が開いた

そこには何か良い事があったのか嬉しそうな蓮二と

少し難しい顔をしている仁王がいた

幸「どうしたんだい仁王」

仁「別に、なんもなか」

柳「さっきまで白川と話していたのだ。まあ、ただの一方的な質問なんだけどな」

へー、柳がまた大胆にデータを集めているのか

これは珍しいな

真「そうだったのか。だが今から話すことは......」

柳「わかっている、午後にテニスのできる近場を探す話だろう」

幸「じゃあ、始めようか」

仁王はその日1日難しい顔をしていた
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