第2章 *テスト*
教室は考えていたものとは全然違うものだった。
学校みたいな教室をイメージしていたが壊れた。
私たちがいるところは教室ではなく、いすがあり、そのいすの前には、1人ずつ薄型テレビみたいのがついていた。
「番号を見て、自分の番号のところに座ってください。」
私は15番を探す。
見つけて座った。隣の16番には既に人が座っていた。
「あの…よろしくお願いします」
「はい」
ずいぶん冷たい人だった。まぁこれからテストだし、しょうがないかな…
考えてたら、目の前のテレビに文字が浮かび上がった。
『これからテストを始めます。
その前に少し準備があります。
最初にイヤホンをつけてください。
備え付けのがあると思います。
イヤホンをつけ終えたら
次へ
を押してください。』
横にイヤホンがあった。
つけてから
次へ
を押した。そうすると今度は音声が聞こえた。
「こんにちは。私はさっきの部屋で前にいたものです。
名前は…クリスと呼んでください。」
…外人なのかな?
「次は、隣を見ないようにするため壁を出します。
隣へ手などを出さないようお気をつけてください。」
そしたら機械音が聞こえた。
イヤホンをしていても聞こえた。
機械音が消えて周りを見ると、目の前にあるテレビしかなくなった。
さっきまで人がいっぱい見えたのに。
いきなり1人になった。
「この壁は音声など全てを遮断しております。
イヤホンではなく普通にアナウンスを聞きたい場合はイヤホンを外して、音量を上げてください。
イヤホンの音量を調整したい方はイヤホンをしたまま音量を調整してください。」
私はイヤホンを外し、音量を上げた。
「では、これからテストを始めます。
始める方はYESボタンを。
始めない方はNOボタンを押してください。」
私は悩まずYESボタンを押した。