第2章 🍊レンジ物語🍊其の2
レンジ騒動から一夜明け、次の日の朝がはじまる…。
最近付き合い始めたらしい悟空と李凛の
可愛いらしい2人組が通学路で手を繋ぎ歩いていた。
「でな!昨日八戒がな!夕飯の後クッキー焼いてくれたんだ」
昨夜のクッキーの味を思い出したのか
ヨダレを垂らす悟空。
「わぁ…羨ましいなぁ。悟空のにーちゃん料理うめえもんなあー…」
悟空の顔をみた李凛は
いーな。残念そうに言って少ししょんぼりしてしまった。
落ち込む李凛に
悟空はニヤリと笑って、
ポケットに手を突っ込み
動物、花、星、ハートの形のものが入った袋をとり出した。
「へへっ、そう言うと思って凛の分のクッキー…持ってきたぞ!」
そう言って、ニコニコ満面の笑顔を浮かべて
クッキーの入った袋を李凛に手渡した
李凛は初めは?を浮かべていたが、手に乗る袋と
袋越しに伝わるクッキーの硬さ匂いに次第に目をキラキラさせた。
「悟空ーありがとう!大好きだ!」
握りあっていた手を離し、李凛は感極まり
悟空に抱きついた。
「わわっ?李凛!ここガッコ!」
抱きついてきた、李凛に恥ずかしくてジタバタする
悟空。この2人はやっぱり可愛い、
ヤハリ、かわいらしい子同士のカップルは目の保養になる。
廊下にいた全員の気持ちが一つになった瞬間であった。