第2章 2話
黒子「決勝で必ず青峰くんくんを倒します、そしてインターハイの舞台で今度は赤司くんも必ず倒します。」
その言葉を聞いて私は安心した。
うちは負けてインターハイには出れないが、どっちにしろ試合は私が出るわけではない。
それに黒子くんに倒してくれるなら何だか本当にあいつが戻ってくる気がする。
桃井「それを聞いたら安心しちゃった!…でもうちは負けないよー、何てったって私がいるんだもん。」
私「ふふっ。私は2人ともを信じているから!だから黒子くん最後まで諦めないでね。」
黒子「はい。」
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結局話しただけなので水着を濡らすことなく出て来てしまった。
無料だったから良かったけどこれじゃ勿体無すぎる気はするがあれ以上あそこにいれる空気ではなかった。
桃井「何だか振り回しちゃってごめんね〜。」
私たちは近くにあるカフェに来ていた。
時間は丁度3時を指す頃、ここは穴場の店だからか人もまばらで席もいい席に座れた。
私「気にしないで、さつきちゃんのくれた無料券なんだからさ!!」
さつきちゃんはアイスミルクティーを私はキャラメルラテフラッペを注文して飲んでいた。
桃井「…赤司くんの様子がおかしかったのには気づいてたんだね。」
私「…何だかあいつ別人みたいになっちゃったよね!」
桃井「…」
まだ、半信半疑ではあるけどあいつが変わったというのは間違った言い回しではない。
桃井「…テツくんがきっと全てを元通りにしてくれる。そんな気がする。」
さつきちゃんの言葉に何となく曇っていた未来が開けた気がした。
昼下がりの午後店の自動ドアの直ぐ近くの木には今年初の蝉の抜け殻を発見した。
夏は近い。
ブッブーブッブー
私「ごめんね、電話なの。」
桃井「気にしないで、早く出てあげて。」
スマホのロック画面にはいつ登録したのだろうか
"高尾和成''の字があった。
私「もしもし。」
高尾「やっほー山吹ちゃん、びっくりしたっしょ?この前お好み焼き屋で食べてた時にどさくさに紛れて俺が登録したんだわー!」
私「…切るね。」
高尾「ごめんごめん、勝手にしたことは反省してるんだけどさ、ロック解除さふざけて、2.0.1.5て打ったら開いてさー笑笑」
私「本当に切るよ!!」
高尾「ちょい聞いて!昨日さメールで午後から遊ばねぇって入れてんだけど。見てくれた?」