第10章 番外編
真奈「…なに」
母「あのね、ママ思ったんだけどね。真奈ちゃんにどうしてそんなに嫌われてるのかなって。」
この人は何を言ってるんだろうか。
何を思ってこんな事言うのか。
真奈「分からないなら考えたら」
母「そう、そうよね。考えたのよ、でもわからないの」
真奈「私のグッズや捨てて、全ての事に否定して。勉強勉強って、私はママの人形じゃない!わかるでしょ⁉︎私にだって、やりたい事がある、好きな事がある、私にも気持ちがあるの‼︎それなのに私はママの言う事全て聞いてきた。なのに、私に嫌われる理由がわからない?ふざけないで‼︎」
母「ママ、そんなに思い詰めさせてたのね…」
真奈「私だって、ママに聞いてほしい事、やって欲しかった事沢山あったのに。私が話そうとすると全部後にされて。」
母「…ごめんなさい」
真奈「ママ、知らないでしょ、私がいじめられた事。」
母「⁉︎し、知らないわ…」
真奈「そうよね、知る訳ないよね。興味ないもんね。私は出来損ないだもんね」
母「そんな…そんな事ないわ!貴方はとっても可愛い私の娘よ」
真奈「思ってもない事言わないでよ‼︎」
母「ごめんなさいね…ママ全然考えてなかったわ…」
真奈「今更、 私出て行くから。」
母「え⁉︎行く当てなどないでしょう⁉︎」
真奈「パパのところへ行く。」
母「それだけは絶対ダメよ。」
真奈「なんで。」
母「あの人のところへは行かせられない。貴方がどんな目にあわされるかわからないわ」
真奈「ママよりか、ましかもね」
母「そんな事言わないで‼︎貴方、小さかったから覚えてないかも知れないけれど一度殺されかけたのよ」
真奈「え…?」
母「私がその時丁度警察を呼べたからよかったけど、あの時そうでなければきっと今の貴方はないわ。」
真奈「そうなんだ」
母「だからお願い。ここにいて…」
真奈「いや。」
母「どうして…」
真奈「まだわからないの⁉︎ママは私の学校行事も来ないかったじゃない!皆親が来てたのに、私だけよ、ママが来なかったの‼︎仕事優先で、私の事を気にもしない。それなのに、まだ分からない⁉︎」