第1章 私と恋人
「斉藤くぅぅぅーーん泣泣
ごめんねぇぇぇぇ??泣」
斉藤くんはほんとに優しいや。
「もう泣くなよ?な?」
「ふぇーーん」
私が泣いてるあいだ、
斉藤くんはずっと背中を撫でてくれた。
斉藤くんの手は暖かくて大きくて
安心して少しずつ落ちついてきた。
「ねえ、愛華?
俺にそんなにあいたかった?」
え、え、斉藤くん⁉︎
そんなこときく⁉︎
「え、えっ…」
恥ずかしい…(;_;)
斉藤くんは私が真っ赤なのをみて
にっこりすると、
「明日さ、バイトやすみなんだよね。
愛華行きたいところある?」
ええぇぇ!!!!
斉藤くんに会えるならどこでもっっ!!!
「私は…斉藤くんの行きたいとこに
行きたい…」
そしたら斉藤くんが、
「じゃあ明日、たのしみにしててね」
少し無邪気な感じで笑うんだもん。
写メにおさめたかったなあ…
「うんっ!!」
明日、たのしみだなあ