第2章 ♪楽しい日常生活♪
「にしてもすっごいパンチでしたけど......
憲吾さんと同じ部員ですか?」
「いや、コイツは最近転校してきた1年の鈴木大地だ。」
「い、1年!?ってことは俺より1コ年下.....。」
和真は驚きを隠せていないようだ......。
一方の百合は......
「大地さんも......大丈夫かな......?」
いつの間にか百合は鈴木のところに行っており
鈴木を心配している。
「大分ウッチーに殴られていたからな......
無理もねぇだろ......。」
「お兄ちゃん止めなかったの!?」
「......ボクシングっていうのはこういう事だ......。」
「......そう、だけど......。」
「鈴木は何度殴られようが、何度も立ち上がった......。
コイツがギブアップしない限り......
俺に止める資格はねぇよ。」
百合は曇った表情を見せる。
「......ッ」
丁度その時鈴木が目を覚ました。
「ぁ!大地さん......怪我大丈夫ですか?
血...出てますけど......。」
「俺は...大丈...夫だよ......ところで君は?
何で俺の名前知ってるの?」
「さっきお兄ちゃんが言っていたので。」
「お兄ちゃんって......三船先輩の......?」
「はい!...ぁ、そうだ!
良かったらこのハンカチ使ってください!」
「え...?いや悪いよ......(苦笑)」
「いいですから使ってください!
私は大地さんの怪我が心配なんです!」
「っ......あ、ありがとう...
じゃあ、お言葉に甘えて......(微笑)」
「はい!)ニカッ」
「っ......」
(本当にこの子、三船先輩の......妹?)←
コイツ...百合に惚れやがったな......。
「...なんっすか、あの雰囲気...
初々しいカップルみたいに.....ムスッ」←
「「......ムカつくな、鈴木。」」←
2人揃って大地に向かって眼を飛ばすのであった。
そしてその直後、大地に悪寒が走ったのは言うまでもない。
ゾワッ...
(な、何だろ......)