ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第4章 ココロ×ト×ココロ
(ゴンって凄いな...)
身体能力だけでなく五感にも優れているらしく、彼は匂いでレオリオ達を追っていた
「ねぇルイ」
「なぁに?」
「ヒソカの言ってた合格って、どういうことだと思う?」
(私も思ってたんだよね...)
「さぁ...レオリオは殴りかかっただけで、何もダメージも与えられずに居たから現在の力の事じゃないよね」
「俺だって、不意打ちでダメージ与えただけだし、それが大きなダメージに感じたのなら、それはもとから傷があったからだし...」
(あ、その傷私んだ...(苦笑))
「やっぱりね、さっきトヒロとも話したんだけど、将来性に期待を持ったんじゃないかな?」
「将来性...」
すると、クラピカが会話に口を挟んだ
「将来性を感じたと思う点には同感だ。だが、自分と似た能力を持った人間を発掘するという例はよくある。
ヒソカからして、三人はそれに当てはまった、とは考えられないか?」
「クラピカの言う通りそれは証明されてるけど、あいつがルイたちに近いとは全く思わない。
というか、絶対に思いたくないし(むすっ)」
「トヒロ。あくまでも例の話だ」
「......」
ゴンは黙って走り続ける
「すまない。無神経だったかな」
「ううん。でも俺、あのときワクワクしたんだ」
「「「え?」」」
(殺されてもおかしくない状況だったのに...)
それでも、その状況を楽しめる人は、いろんな冒険にチャレンジするチャレンジャー
のびる人
「あのとき、すっごく怖くて、逃げ出したい、って思った。でも、ワクワクしたんだ...変だよね!」
変と言いつつも笑って話すゴンは、とても強く見えた
きっと、チャレンジャーのような人たちが強いのは、無謀とは言い難い、心の強さがあるからなのだ