第1章 及川徹 こっち向いて
試合が終わり他の女の子が俺を囲む
いつもと変わらない
もしかしたら君もいるんじゃないかと思って辺りを見ても、いない
女の子達と別れ、もしかしたら、という予想に違わず君はまだ同じ場所で眠ってた
「なーんかツマンナイ」
俺は君が寝てることをいいことに悪戯してやろうと思った
「ほのか」
耳元で彼女の名前を呼ぶ
起きない
ふにふに。ふにふに。
「うっわ、柔らか…」
ほっぺたをつつく
起きない
「…ん」
その時彼女の顔が俺の真正面に向いて少しドキッとした
長い睫毛に桃色の唇、改めて整った顔立ちだな、と思う
プニ
薄く開いた唇に触れても彼女は起きない
無防備すぎる彼女にもう何やっても起きないんじゃないかなんて思い、