第4章 二口堅治 プール掃除
「…俺が貸したブッカブカのTシャツ着てるヤツ」
我ながらかなりひねくれた言い方だと思った
もっとストレートに言えれば良かったのかもしれないが、如何せん照れてしまえばなかなか言えないものだ
「そっか…」
と呟いた声からは本心は読み取れない
「ウン…」
(あれ?なんかちょっと気まずくない?やっぱ言い方ヤバかったかな…)
「自惚れてもいいかな?私二口のことが好き」
「…っ!!」
(先に女に言わせるなんて俺情けねーな)
「俺も、ほのかのこと好き…」
二人して照れた姿は端から見ればどんなふうに移るだろうか
「ふふ、さーてそろそろ乾いてきたし帰りますか」
「そうだな…」
「ねぇ!帰りコンビニ寄ってアイス食べてこーよ!!」
「じゃあ俺の奢りで」
「やった。じゃあ私ハーゲ〇ダッツで」
「じゃあ俺もハーゲ〇ダッツにすっかな…」
「えっ、いいの?太っ腹!!」
「お前も食い過ぎて太んなよ」
「あー!!それ女子に言っちゃいけない言葉ベスト3に入るよ!!」
「ごめんごめん。もう言わない」
膨れっ面の彼女を見て、とても愛おしく思う