第2章 夜久衛輔 可愛くねぇよ
「やだやだやだやだゼッタイ、やだ」
「お願いします!!2・3時間だけだから!!」
「いやお前分かってる?女装だよ!?俺のHPどんだけ減らす気!?」
「終わった後で回復薬あげるから~」
「いや精神的な傷が残るわ!!!」
(くっそ~なんで俺は毎回こういう役回りなんだよ)
そばでニヤニヤしている黒尾を睨みつける
今日は文化祭の前日
俺達のクラスは執事・メイド喫茶という王道なもの
それは百本譲っていいだろう。 しかし、今俺が頼まれているのはメイド服を着て欲しいという思春期真っ只中の高校生には少々キツい頼みごとだ
「お願いします夜久様!!」
「やだ」
「なんでもするから!!」
(あ。言ったな)
「~っ、…わかった」
「本当!?ヤッター!」
(男相手になんでもするなんて言っちゃダメだろ…)
「惚れた女の弱みか…」
そう呟いた黒尾にはみぞおちに思いっ切りパンチした