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レッテル 2

第22章 ダメ男


パァァアアン―――


夕暮れの町に鳴り響くクラクション。

「なんや、ワレェッ!!」

外から聞こえてくる任侠映画ではもっともポピュラーな台詞。

ガンッ――

そして、蹴飛ばされる車のバンパー。

「……。」

無言の渡瀬はゆっくりとアクセルを踏み込む。
ジワジワと進む車に、グイグイ押される男。
あまりにも奇妙な光景に、春本は笑いそうになった。

「何しとんじゃ、ワレェ!!」

さらに頬に傷のある男が出てきて、押されている男の背中を蹴飛ばす。
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