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レッテル 2

第21章 感情



「電話しても出ないし、秋本先輩も来てないし…なんかあったのかな。」

休み時間。
学校で麻央達は携帯片手に話していた。
桜が休むことは時々あったし、珍しい事でもない。
けれど、連絡がつかないことが心配でたまらなかった。


大事な友達だから、心配するのは当たり前。


彼女達は純粋に桜を心配していた。

「どーせ家であの男と楽しんでんじゃねーの?」

盗み聞きしていた松崎が、不機嫌そうに呟いた。

「ちがいねぇ。」

山中が笑っている。

「バカ男子は黙ってて!!」

麻央が叫ぶ。

「うっせぇ、バカ女。」

「は?それはそっち!!」

「はぁ?お前は―――。」

また痴話喧嘩が始まった。
麻央と山中が言い合っている。

ハァと溜め息を吐く千加達。
いまだに松崎は機嫌が悪い。
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