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レッテル 2

第19章 君、金と薬に溺れていくことなかれ



「うわっ…きも。」

「趣味悪ッ。」

タイミング悪く聞こえてくる声。
振り向けば弟二人が顔をひきつらせている。
そして聞こえてくるババアの淫らな声。
映像のモザイクが虚しい。

「…お前らよく聞け。」

ダラダラと汗をたらしながら、低く唸る。

「幻滅した。」

「気持ちわりぃから今日から近寄らんで。」

距離を取ってベッドに座る二人。
汚いようなものを見るような目で俺を見ている。


ナンテコッタ。


これじゃ、にバレるのも時間の問題だ。

「いいよぉ、じいちゃん…凄くいいよぉ。」

「…ばあさん…ワシ…。」

「うるせぇッ!!」

レコーダーからDVDを取りだし、粉々にした。
それをゴミ箱へ捨てた。




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