第17章 逆々襲
「カズくん!!」
「このゴリラ最低!!」
女達の怒りの視線が突き刺さる。
猿みたいにキーキー叫んで正直うるさい。
でも女に手を出す趣味のない俺は、黙りを決め込む。
「野獣!!」
「チンパンジー!!」
女達は言いたい放題だ。
「うるさい!!黙れ!!」
そんな女達をが激しく睨み付ける。
かなり機嫌が悪い。
俺でも近より難い。
「キーキーキーキーうるさいのよ!!こっちはイライラしてんの!!黙ってて!!それと、あんた達もバイク煩い!!エンジン消せ!!」
今の彼女は最強だ。
流石の清治も驚いている。
もしかしてアレか?
いつしかの女の日?
考えただけで身震いする。
「帰るの!?帰らないの!?ハッキリして!!」
「かっ…帰ります。」
怒りの矛先は俺に向いた。
素直に応答しないと、後が恐い。
ある意味彼女は最強だ。
驚かないものはいないと思う。