第1章 気づいた気持ち
ジャーファルside
あれから
ネイロさんを
部屋に送っていったものの…
ネイロさんの
容態が心配で仕事が全くはかどらない…
また具合が悪くなっていないだろうか…
「はぁ…」
やっぱり部屋にいてもらえば…
コンコン
「じゃ、ジャーファルさん…」
「ネイロさん!」
「あの、入っても…いいですか?」
「どうぞ」
ガチャ
「失礼します…」
「ネイロさん…もう大丈夫なのですか…!?」
「あ、はい…!ご迷惑おかけしました…」
「いぇいぇ、それにしてもこんなに夜遅くどうしました?」
「え、えと…お仕事、大丈夫かなぁと、思いまして…」
「あ、あぁ…仕事、ですか…」
まずい…まさか
ネイロさんのことが心配で仕事なんて全くできませんでした~
などと言えるはずがない………!
「…?」
「し、仕事の方は…だ、だだ大丈夫、ですよ…?」
「そぉですか…?安心しました…」
「ですから今日は何も気にせずにゆっくり休んでください」
「はい…ありがとうございます…汗」
「では、失礼しますね…おやすみなさい」
「おやすみなさい」
部屋から出ていくネイロさんの
背中を見送ってから…
「もう…そろそろ…かな…?」
微笑んだ。