第11章 戦場 [バルド]
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それから数日後
俺はあと3年の期限、
頑張ると誓い
したくもない人殺しにふける毎日に
戻っていた。
しかし、
おかしな野郎の
誘いにのり、
夫婦で、ファントムハイヴっつう
お屋敷の使用人となった。
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「うむ、今日はの調子が
良い日か。」
夕食を召し上がった坊っちゃんが
セバスチャンにこう言う、
「えぇ。
バルドも今日は
大人しかったですよ。
さんがいると
仕事がはかどって助かります。」
こんな感じで
重宝される存在にまで
なってる。
ほんとスゲーよ。
坊っちゃんは
の病気が治っても
居ていいって
言ってくれてるし
俺もあの家よりは
安全だっつーことで、
ここで生涯を
終えるつもりだ。
『バルド?…まだ寝ないの…?』
先にベッドに入ってる
が、なかなか寝付けないで
窓を眺めてる俺に気づく。
全く…
俺がいねーとダメだな。
俺も、お前がいねーとダメだけどな。
END