第3章 相葉雅紀の場合。
3日前に別れた元カレは会社の同僚で。いわゆる社内恋愛ってやつで。別れたとなると、これまた厄介なわけで。
「…、」
「…あ、矢次くん」
こうやって、たまに出くわす。
「…今から飯?」
「あ、うん!矢次くんも?」
「おう、一緒、する?」
「…あ、いや、やめとこうかな」
「そ?残念」
俺のこと好きなの?なんて聞かせた元カレと何を話せばいいって言うんだ。私はそんな想いをさせた最低な女だぞ。
「…じゃあ、またね」
「あ、、」
矢次くんが私を呼び止める声になんだか嫌な予感がした。
「いつまでも亡くなったやつのこと考えても
仕方ないんじゃねえの?」