第12章 不安な心に口づけを……/仁王雅治 3/27更新
「ねー、マサぁ……」
ベッドにうつ伏せになりながら、雑誌を流し見している仁王に声をかける
「んー?」
雑誌から、目を離さず
気のない返事を返す仁王
その態度にむっとしながらも
「私たちさ、付き合ってどの位たったと思う?」
「そうじゃあのぅ……一週間とも言えるし、半年かも、知れんしのう」
相変わらず、曖昧な返事をする
「むっ。忘れたの!?」
頬を膨らませ、怒りを露わにする
その顔をするが好きで、つい
怒るようなコトを言ってしまう仁王である
「ハハ……ほっぺが膨らんじょるよ?」
膨らませた頬を指で、つんつんとする
仁王の顔は、満足気である
本当に、からかうと面白いヤツ
「むうっ!マサの馬鹿ぁー!!」
うつ伏せに寝ている仁王のお尻に跨がる
「潰れる……」
「そんなコトないもーん」
「いや、重いぞ。お前さん……体重が…」
「言わないで~」
女の子に体重の話しは、NGだよっ
学校で習わなかったの!?
仁王にそれ以上喋ってほしくないは、全体重をかけ覆い被さる
胸が背中に当たるんじゃが……
潰された仁王の背中に、の柔らかい胸の感触
堪能してしまうと、反応してしまう
マズいじゃろ?
「はぁ~……」
に聞こえないように、小さな溜め息をつく