第2章 真田とおもちゃと私/真田 幸村 3/16更新
「はぁ~」
盛大なため息が、自然とでてしまう。
まったく、アイツらときたら。
何を、考えているんだ。
私の目の前に広がる光景にウンザリしながら腰を下ろす。
倒れたロッカーが、3つ。
ご丁寧に、中味が散乱していているし。
何故こうなったのか……
理由は、わからない。
でも、この状況を作ったのは、あのガム(ブン太)とプリ(仁王)とワカメ(赤也)。
それだけは、分かっている。
その証拠にアイツらは、グラウンド100周を幸村に命じられ、走っている。
マネージャーの私は、部室の片付けを命じられて、この場にいるんだけど……。
ロッカーは、流石に一人では無理じゃない?
どうやって、戻すの?
試しにロッカーを動かそうと、試みるも……
動くわけないじゃん!