第40章 ハッピーハロウィン/仁王雅治
「仁王くん!トリックオアトリート!」
「お菓子と悪戯、どっちを希望じゃ?」
何か企んでいるような含み笑いの仁王くん
うん?
「お菓子を貰う権利も悪戯をする権利も私だよね?」
「くくっ……俺にそれが通用すると思っちょるんか?」
言われてみれば……
そうだよね
何となくだけど
嫌な予感が、する
「今のは削除しておいて……んじゃ!」
「こらこら、待ちんしゃい」
「腕をはなせー」
「今日は、ハロウィンじゃ。特別サービス実施中じゃよ」
にっこり笑う仁王くん
あれ?
何も企んでない?
「ほら、キャンディー」
私の手の平にキャンディーを落としてくれた
あれ?
普通だわ
「ありがとー……んぐ!?」
突然、口の中にキャンディーが入ってきた
しかも、仁王くんに頭固定されてるし
キャンディーと一緒に舌も転がってるし!?
「ん!」
胸、揉まれてるし!?
「ん……んふっ…ふっ……」
キスしているせいで、息ができなくて
鼻からかろうじて吸うんだけど
息苦しい
「ん!……ん!」
仁王くんの背中を叩いて、アピールするけど
更に激しく
口内を動きまわる舌
服の上からさわられていた手は、いつの間にか、直にさわられていて
あん
ダメだよ
好きな人にそんな事をされたら
もしかして?って期待しちゃうよ
それじゃなくても私の身体は素直に反応し始めてきてるし
子宮が疼くよ