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テニプリ【誘惑されて……】 R18禁

第36章 男は優しさ/樺地祟弘


大きな手のひらが、私の身体の隅々にふれてくる

それだけでも熱を帯びてしまうのに
指先で、唇で
私の身体を愛してくれる




「祟ちゃん……ぎゅっ……して……」



もっと愛されている事を実感したくて
強く抱きしめてほしいの



それに……





祟ちゃんの重さを感じたい……



「祟ちゃん……体重預けてよ……」

「……ダメ……です」


「どうして?」

「……重いから……」

「え?」


「さんが……潰れてしまい……ます」



困ったような笑顔に涙がでそうになる。

本当に大事にしてくれてるのが
わかる。

わかるからこそ、私もそれ以上
言えなくなってしまう


黙って首に腕を回すと



「さん……」



優しく響く祟ちゃんの声






「……好き……です」

「私もだよ……」
























*Fin*

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