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テニプリ【誘惑されて……】 R18禁

第36章 男は優しさ/樺地祟弘


「なんかさーならもっと素敵な男と付き合えるのにもったいないよねー」

「ん? なんの話?」

「跡部さまとか、忍足くんとかさ……」

突然なんの話をふってくるのよ?
今、話かけてきたのは
自称私の親友と名乗っている子



はあ?
景吾と付き合う?
ありえないでしょっ。

あんなオレ様男なんて冗談じゃないわよ
顔しか取り柄がないじゃん

変態メガネもお断り


男はやっぱり内面が良くないとね。



「おい、」
「きやっ。跡部さま」

自称私の親友と名乗っている子は、景吾が私の傍に来たことに対して過剰に反応する。
まあ、別にどうでもいいけどね


「なに? 景吾」

「今日のランチは一緒にいられないから樺地と2人っきりで食え」

「まじ? やったあ! ラッキー!」


私と景吾、そして祟ちゃんは幼なじみ
イギリスにいる時から一緒にいる。


まだ小さい私が、景吾に泣かされた時に
慰めようとして名もない小さな花を無言で
渡してくれた。

その優しさが、とても嬉しくて
その時からずっと祟ちゃんのことが好き。


景吾が日本に帰る時、祟ちゃんも景吾に着いて帰るっていうから私も一緒に帰ってきた。


祟ちゃんと離れたくなかったから



「今日は樺地に甘えろよ」

「そうだね。お邪魔虫も居ないコトだしね」



精一杯のイヤミを言ってやったけど
景吾は、鼻で笑うだけ。



いや、本当に勘弁してよね。

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