第34章 神の子は男です/幸村精市
「えーっと……」
オレから視線を外し、ごにょごにょと喋っているんだけどさ
「えっ? もう一回、言ってよ」
「んだからぁー……」
あ、泣きそうな顔
「……が、あるなんて……」
「ナニがあるって?」
は、更に顔をまっかにして
涙なんかまばたきをしたらこぼれちゃうんじゃないかな?
そんな顔をしたら煽るだけってわかんないのかな
「精市のナニが勃つなんて信じられないの!!」
「ぶっ……」
予想していたけどさ
実際にの口から聞くとおかしくて
思わず吹き出しちゃったよ
「もうー! やだぁー」
両手で顔を隠して
「最悪だよー」「恥ずかしいよー」
後悔の言葉を口にするを抱きしめて
「そんな事を想像してたのかい? は、エッチな子だね」
「いつもじゃないもん……たまたま、思っただけで」
「へえ?」
「ほんとだもんっ」
ムキになって反論するなんて
やっぱり可愛いな
「じゃあ、さわってみるかい?」
「えっ?」
さっきからが可愛いすぎて
正直いうとさ
オレ、勃っちゃってるしね
付き合って3ヵ月
そろそろキス以上に進んでもいいよね?
まあ、拒否はさせないけど