第31章 女の子の事情/忍足侑士 6/15更新
「んと、ね?」
「なん?」
「お願いだから……」
「ん?」
「5分だけでいいから……」
ん?
5分だけ?
「1人にして欲しいの」
「なんでや?」
の言っている意味がわからん
「とにかくお願いっ(女の子の事情だよー。
わかってよ)」
上目遣いで可愛くお願いされたら
つい、「うん」って言ってしまいたくなるやん
でも、それはアカン
ちゃんと納得出来る理由がないとな
「なんでそんなに1人になりたがるん?」
「んと、だからー(お願いだから察してよ)女の子の事情……?」
うん?
女の子の事情?
あ~!!
なるほどな
そんなん気にするなんて
可愛いいやっちゃな
「そんなん気にせんでええで?」
「えっ?」
「どうせ下着なんてすぐに脱がしてしまうしな」
「ちょっ! 侑士くんのバカ!エッチ!」
顔を真っ赤にしてオレをポカポカと殴るなんて可愛い反応やね
というコトは……下着じゃないんやな
「じゃ何やねん?」
「だから~(言えないよう。どうしたらいいの?)」
「ちゃんと答えてくれへんかったら離さへんよ?」
が、逃げれへんように両腕を頭の上で固定したる
「ちょっ!!……侑士くん……(あ!……ダメだよ。腕をあげたら)み、見えちゃうっ」
「見えちゃう?」