第30章 負けず嫌い/跡部景吾 4/25更新
「で? 何でオレが呼びだされなアカンのか……ちゃんと説明してもらえるん?」
呆れたような声音ながらも表情は、いつものように笑みを浮かべているのは忍足侑士
実は彼、とは親戚関係
「決まってるじゃない。私を助けてよ」
力じゃなかわないと判断したは、
景吾の弱点を知るべく忍足を呼びだしたみたいですね
「ったく。忍足なんかに助けを求めても無駄だぜ」
優雅にロングソファーでくつろぎながらワイングラスに口をつけている景吾
中味は、ノンアルコールのワイン
「うーん。景ちゃんの弱点……」
腕を組み唸る忍足を期待を込めてみつめる
「はっ……。このオレさまに弱点なんか在るわけねーよ」
余裕綽々、口角だけあげて笑みを作る景吾
そんな景吾を横目で見ながら
「(いちいち格好良いんだよね。でも!! 今回は、絶対に私が景吾をイかせてみせるからね)」
心の中で決意を新たにする
元来、負けず嫌いな性格、そして勝つためには手段も選ばない
そんな彼女にべた惚れな景吾
「(まっ、忍足の知恵なんてたいしたコトじゃねえけど……お手並み拝見だぜ)」