第30章 負けず嫌い／跡部景吾　4/25更新

ベットの上で若い男女が裸で寝ていたら
勿論、ヤる事は１つ

「ン……ハァ……」

と女の甘い喘ぎ声が聞こえ

「うっ……ふぅ……」

吐息交じりの男の声が、聞こえてくるのが
普通

でも、このカップルの場合は……？



「いいから大人しく下になってオレさまの美技に酔え！！」

「冗談じゃないわよ！！　どうして私が下で景吾にヤられなくっちゃいけないのよ
そんなのおかしいに決まってる！！」

「女は、男に愛されるモンだろう」

「男女差別反対！！」

裸で何故だか取っ組み合いをしているのは
世界は、いや宇宙は自分中心に動いていると
思っているオレさま跡部景吾と

そんなオレさまが愛してやまない愛おしい彼女


そんなを力任せに組み敷こうとしている景吾に対抗してこちらも力いっぱい
景吾の胸を押して応戦中


先ほどからそのやり取りを何度となく
繰り返しているのである

「は素直に抱かれれば良いんだよ」

「私だってたまには景吾を愛したいんだよ！！」

どうやら彼女であるは、景吾の上に乗って愛したいようですね

「いいから大人しくオレに愛されろ」

「やだっ！！」

ぷいっと顔をそむけるにこめかみがピクピクと動きだす景吾

どちらも負けず嫌いで強情
似たものカップルですね

「（なんとかして景吾の弱点を見つけないと……やっぱり、ここはアイツに頼るしかないのかな？）」