第3章 童貞を卒業するっちゅう話や/忍足謙也 3/17更新
「ふっ……」
「鼻で笑うなや!!」
勢いよく立ち上がるひよこ頭。
「そんなに悔しいの?」
「うっ……」
言葉を詰まらせるひよこ頭
もう
その時点で、アウト
ヘタレ決定じゃないの
「ひよこ頭……そんなに童貞が、嫌なの?」
「そんなんちゃう!……ちゅー話しや……」
「じゃあ、何で声が小さくなるのよ」
「もうちょっと、言葉を選んでや」
難しいな
「初心者マーク付きの謙也くんは、女の子にキスを求められても、何も出来ないヘタレ野郎です。……これで、いい?」
「なんやそれ……?あっ、LINEがきてる? 侑士から?」
【ヘタレ!】
「ヘタレちゃう!」
【最悪やで】
「何がや!?」
【きOたま、ついてるん?】
「ついとるわ!」
【童貞なんて、キモいわ】
「好きで童貞なわけないやろ!」
【早よ、童貞卒業しい?】
「したるわ、ボケ!」
【に、教しえてもらい?】
「何を教わるん!?」
【 ヘタレほっといて、俺としよか?】
「最後、関係ないやろ!」
流石、関西人
LINEにも、突っ込みいれるんだ