第26章 エロ紳士/柳生比呂士 4/15更新
「さん……」
「ん? なぁに?」
振り向こうとするさんを背中から抱きしめると
あぁ……
シャンプーの香りですね
アナタらしい清楚な香りです
「柳生くん……?」
「さん。今、アナタが手にしている本は、とても貴重なモノです」
「えっ?」
「落としたりして破損でもしたら……」
「したら……?」
「アナタには弁償できないでしょうね」
「えっ!?」
「だから……大事に扱ってください」
「……わかった」
素直ですね
私の言葉を素直に信じるとは
そんな素直なアナタを騙す私は
紳士失格ですね
でも、これはお仕置きなんだから
仕方ない事です
「それはそうと……ちゅっ」
「ん……!」
長い髪をかきあげて、露出したうなじに
唇を這わせ吸い付くとさんの
甘い吐息
「ちょっと……スカート丈が短いようですよ?」
「え……ちょっと……柳生くん」
スカートの中に手を入れ
太ももを撫であげると
おや?
きゅっと足を閉じようとするんですね
「あまりスカート丈が短いと……」
そのままお尻に手を伸ばし
「アナタの純白な下着が……」
「や……!!」
中指で下着を引っ掛け、人差し指で
肌を滑らし
「私以外の男に見られてしまいますよ」
一気に下にずらしてしまいましょう
「きゃん!!」
いきなり下着をずらされたさんは、慌てて下着を元の位置に戻そうとしますが
ダメです。
許しませんよ
「さん。本を落とさないでください」
「あ……」
本を落とさないように胸に抱えてしまいましたね
「これはお仕置き……ですから」
「お仕置き……って。どうして?」
「スカート丈が短すぎですよ」