第25章 妄想劇場／真田弦一郎　4/14更新

オレは、今
はやる鼓動を抑えながらあるモノと対峙している。


それは、普遍的神秘さ
清純かつ妖艶な色香

男の浪漫だ！！
夢だ！！
男であるならば
誰もが恋焦がれる









ナース服だ！！





うん？
何を納得出来ないような顔をしているのだ？

ナースといえば
白衣の天使
慈愛に満ち溢れた象徴ではないか
そして彼女たちは、無償の愛をもって
病に苦しんでいる者を救ってくれる



嗚呼
なんという高潔な精神
素晴らしいではないか！！


そして、そんな彼女たちが身に纏う
純白のナース服
（ここは、白だ。桃色だの青色だのは
断固、許さん！！）


「はぁーい。検温ですよ」

天使のように微笑みかけながら、チラリと覗かせる胸の谷間

た、たまらん






オレにも彼女がいたならば
是非、着せてみたいものだが……
残念だが






いない





せっかく、オレの手の中には
男の浪漫の象徴であるナース服がある。
誰かに来て貰いたい！！


だが、我がテニス部には
女子マネージャーが存在しない



どうしたものだろうか？




「そうか！！」



閃いたぞ！！

流石、皇帝と言われた男
真田弦一郎

近くにいる者で代用すれば良いのだ