第25章 妄想劇場/真田弦一郎 4/14更新
「さっ!!今日も1日練習に励むとするか!!」
朝からテンションが高い真田くん
気合いは充分なようですね
まだ誰も来ていない部室でやる気まんまんなオーラを放ち、いつものようにロッカーを開けると
パタン
ん?
何故、閉めちゃたんですかね?
首を傾げ、まゆを八の字に曲げ
「オレのロッカーだよな?」
ネームプレートを確認しています。
自分のロッカーを確認するなんて
ボケが、始まったんでしょうか?
彼は、顔だけじゃなくて頭の中も老けているのかしら?
「多分、気のせいだな」
気を取り直して、もう一度開けると
「何故これが?」
真田くんの手には
ナース服?
なんで?
誰かのイタズラかな?
多分、こんなコトをするのは
プリ、ガム、レッドの3人でしょうけど
マズいですよ
お堅い真田くんにそんなイタズラを仕掛けたら
「た、たるんどるっ」
ほらね
烈火の如く怒り狂う真田くんが……?
うん?
真田くん?
「まったくもって……けしからん」
えーと……
真田くん?
言葉は、怒っているように聞こえるんですけど
かお!!
顔が変ですよ
だらーと締まりのない口
目は、これでもかっていうくらい
垂れ下がっているし
頬はピンク色に染まっていますよ
うわっ!
よだれまで垂らし始めてますよ!?
そして、ナニやら独り言を……
ちょっと、聞いてみましょうか