第23章 手塚国光の憂鬱/手塚国光 4/9更新
俺、手塚国光には付き合い初めて半年になる彼女がいる
そして、誰にも打ち明ける事が出来ない悩みを抱いているのだが
「はぁー」
頬杖をつきながら、ため息を吐く
授業中だというのに、先生の話がちっとも入ってこない
俺は、やっぱりおかしいのだろうか
悩みのタネは、彼女であるのことだ
いや、ちょっと違うな
俺自身のこと……
2週間前になるか
彼女が俺の部屋に遊びにきた時だ
*手塚脳内回想中*
「ねっ、コレ国光くん?」
テニスの雑誌をペラペラと捲っていた彼女がふと、指をさす
「この前の大会の時のものだな」
氷帝の跡部との試合の写真だ
「格好良く撮れてるじゃん」
にこにことしながら、ページを捲っていく彼女を微笑ましく見ていたが……
どうやら、かなり熱を帯びて見詰めていたらしく、次第に頬を染め始める
キスしたい
そんな欲望に駆られた俺は、彼女を引き寄せ
愛らしいくちびるに口付けしていく
恥じらう彼女の顔に興奮を覚え、更に深く
舌を絡ませるようにキスを何度となく交わしていくと……
性的興奮を覚え始めるが……
それ以上に進まない