第22章 弦一郎、女になる/真田弦一郎 4/6更新
いつもであれば、清々しい朝を堪能しながら学校に向かうのだが
流石に今日の俺には、そんな余裕があるわけもなく
「ワンワン!!(ご主人さま、変態がいるっス)」
「こらっ!吠えちゃダメ!」
何故だか、今日に限ってすれ違う犬に吠えられてしまうんだが……
理由が分からん
「弦一郎……」
「蓮二!」
ちょうど校門の前で蓮二に会えた
これで問題は、解決するであろう
ほっと胸をなでおろす心境だ
「さっ、早く2人っきりにならなくては」
俺の手首を掴み、早歩きをする蓮二
どうしたというんだ?
いつも冷静な蓮二らしくもない
そんなに慌ててるとは