第21章 カッピング/白石蔵ノ介 4/5更新
「ココナッツオイルって?」
「なんや……知らんのか? 今、流行ってるやろ。
飲んだら、身体の内側が綺麗なって
塗ったら、身体の外側が綺麗になるんやで」
「し、知らんわ……」
そんなんが流行ってるとは……
私、女子力無さすぎやわ
それにしても
「はぁ~……」
気持ち良すぎて自然に目が閉じてきてしまうわ
「ほな、いくで?」
「ふにゃ!?」
せ、背中が……
「イタい……」
「最初だけやで。ガマンしい」
なんや?
声に悪意を感じるんは
気のせいか?
それにしても肩から背中にかけて
皮膚が引っ張られているような痛み
でも……
それがなんだか……
「はぁ~……」
イタ気持ち良いんだけど
きゅうっと筋肉と皮膚が上に持ち上がってその下を流れている血液が一気に流れるような感覚なんやけど
マッサージを受けるよりも数倍も
気持ち良いわぁ
「んはぁ~……」
「なんや? 随分とエロい声やん。
感じてるんか?」
「ん~……めっちゃ気持ち良いで……」
「じゃあ、もうちょいヤったるわ」
「頼むわあ」
きゅっと吸い玉がくっついて
しゅぽしゅぽと空気が抜かれて
ぎゅう~っと中が、真空状態
それが、私の肩
背中と刺激していくんやけど
「はぁ~。幸せや……」
イタ気持ちのが妙にハマってしもうて
私、ドMかも……