第15章 素敵な夜/仁王雅治 3/30更新
「えっとぅ……仁王さん?」
「すまん、すまん。自分のアホさ加減に
笑いが止まらんくての」
「意味が……分からないんですけど?」
「本命に誤解されるとは、アホじゃろ?」
「本命……?」
「そうじゃよ」
身体を反転させてを抱きしめる
流石に面と向かって告るのには
ちと照れるのぅ
そのままの顔を俺の胸に
押し付け
「俺の本命は、お前さんじゃよ…………」
「えっ……?なまえ……?」
「心の中では、ずっとそう呼んじょったよ」
嗅ぎなれたシャンプーの香りが鼻をくすぐる
「仁王さん……」
細い腕が、遠慮がちに俺の背中にまわされると
もう、止めるコトは
……出来んよ
「……」
「仁王さん……」
「雅治って、呼んでくれ」
「雅治……さん」
俺、今めちゃくちゃ甘い顔を
しとるんじゃろうな
鏡を見んでもわかる
頬の筋肉にしまりがないんじゃよ
を抱きしめる腕に力が入ってしまう
「好いとうよ」
優しくふれるだけのキスをするつもりだったんじゃが
そうは如何かったよ
つい、感情に任せて何度もくちびるを求めてしまうんじゃ
「ン……ンン…」
そのままベットに押し倒したら
俺の理性は、吹っ飛び……
ただ、甘い声
切ない声が、聴きたくて
の身体にふれていく
「ハァン……」
全身にキスを落とし
ゆっくりとの身体の中に
はいっていくと
温かく俺を受け入れてくれる
そのまま
快楽に身を委ねていくか
「好いとうよ。……」
「私も……好きです。雅治さん……」
*プリ付きじゃ*