第5章 唯一無二の存在
そこまで目を通すと
涼音が俺に話しかけた。
「青峰くんはすごく楽しそうに
バスケするよね。
私、あんな人に光だーなんて
言われてて嬉しかったな…
もっと頑張らないと!」
「なにをだ?」
彼女はなんだかやる気が
あるみたいだが、何をそんなに
頑張ろうとしているんだろう?
「みんなのサポート!
青峰くんが…みんなが
楽しくバスケができるように」
そう彼女は笑顔で言った。
それで俺は悟った。
…彼女は大輝の事が好きなんだと。
でも諦めたりしない。
大輝が彼女を傷つけたりして
彼女が悲しんでいたら
俺は必ず彼女を…