第13章 つわはすで別れの日
「………っ!、つわはすさん!?」
やっと今までより、呼出音が短く済んだ。
つわ『あれ、まゆ?どしたのー?』
「どうしたのじゃないですよ!!今どこですか!?」
つわ『ちょっと遠出して、1人で呑んでた』
そう言えば、割とあっけらかんとした声だ。
なんだろ…つわはすさんが冷静そうなのを知ったら、今までの熱がスッと冷めていくようで。会わなくてもいいんじゃないかって思えてきた。
つわ『ねぇ、あのさ』
「!…なんですか」
私が次の言葉に迷っていると、つわはすさんが先に口を開いた。
つわ『今暇?』
「え…まぁ」
つわ『今居る場所教えて、タクシーで近くまで行くから』
「えっどうしたんですか急に」
つわ『話したいことがあったんだよね』
それからしばらくして、本当に彼はやって来た。