第11章 全身組でゆずれない
そして生放送終わり…
前回同様に二人でエレベーターに乗りました。
他の実況者さんと呑みに行ったキヨさんはもちろんロビーにはいなくて、レトさんと初めて二人きりの夜道を歩きます。
レト「いやぁあれだね、真弓ちゃんが言ってくれた通り」
「え…?」
レト「他の人に迷惑かけちゃあ、いけないよね」
あの時のこと…
レト「好きになってもらう前に、人としてやっちゃだめだわ」
「……」
レト「だからキヨくんとも話してさ、そこはちゃんとしようって決めたの」
「…そうだったんですね」
レト「うん」
まさか、二人でそんなこと話してたなんて…
ちゃんと改められるんだから二人はしっかりしてると思います。
レト「でね、この前言えなかったんだけど…」
「はい…?」
レト「真弓ちゃんが好きです」
「!」
レト「俺としてはね、付き合ってほしいわけです、でも急にそんなこと言ってもあれなんで…」
「あれなんで…?」
レト「今度さ、どっかデートしない? 」
私は1分くらい黙ってしまったけど、しっかりと考えて返事を返しました。
「…はい、よろしくおねがいします」