第1章 キヨで告白
キヨ「なんかねぇ…好きになっちゃったんだよね」
夕暮れ時の公園…
ブランコの柵に並んで腰掛けて、彼はそんなことを言う。
「……えっ」
キヨ「えぇ!反応薄っ!」
彼は、見開いた目を私に向ける。
「…どうして、ですか?」
キヨ「分かんない、好きになっちゃったんだもん」
さっきからそれしか言ってないし。
色々疑問点はある。
まず彼は今人気のゲーム実況者で、私はただのファンで、知り合ったのは三ヶ月前、闘会議終わりにTwitterにコメントして、そこからDMが来て、LINE交換して、連絡取り合うようになって……で、今?
キヨ「さっきからなに黙ってんの?」
「会ったのって、今日が初めてじゃないですか」
キヨ「うん」
「決めてたんですか?今日告白するって」
キヨ「いや?会ってから決めた」
何が決め手だったかさっぱりなんですけど…
キヨ「ダイレクトメール送ったのは、闘会議であ、可愛い子居んなって思って、トプ画自分だったじゃん?あ、あの子だって思って、一応他の闘会議出た奴にもコメントしてないか見て、で決めた」
「長々と、どうも」
なるほど、なんでこの状況になったかは理解しました。
キヨ「返事聞きたいんだけど…」
「いいですよ」
キヨ「…え…えっ、えぇ!?」
「だって、キヨさんが好きで闘会議行ったんですもん」
というこで、告白されましたとさ。