第11章 屋上【R18】
食事会も無事に乗り越えることができホッとした。
親にも司とのことは怪しまれてはいないみたい。
お姉さんのおかげだな。
お姉さんは1ヶ月程度の滞在になりそうとのこと。
でも色々な予定が入ってるらしく、夜はほとんどパーティや会食で外出されてるらしい。
道「姉貴はほとんど家にいねえけどさ。
予定のない日もあるから。
もう一度くらい遊びに来いってさ。」
陽「うん。でもお疲れじゃないのかな…。
まあ、私も習い事もあるし予定が合えば…。」
でもなあ、お姉さんの話題、濃いんだよな。
本音でいうと積極的には行きたくないかな。
でもそういうわけにはいかないよね。
昼休みは司と屋上にいることが増えた。
司が学校に来てればだけど。
学校に来るときはラインで連絡してくる。
その時はお弁当を食べてから行くようにしてる。
屋上は以前は学校内のカップルの絶好のラブラブエリアだったらしいけど。
あの道明寺さんがよくいる、ってなってからはほとんど人が来なくなった。
なので司が結構大胆になってきて正直ちょっと困ってる。
あの食事会の日以来、胸より上は解禁、みたいに思われた感じ?
私としては校内でそういう事するのは絶対に嫌だから拒んでるんだけど。
嫌がる度に司が面白がってるみたいに思える。
今日はそんな感じでさらにスカートの中に手を入れてきたから、とうとうぶっ飛ばした。
今思い出しても腹が立つ。
屋上では司が私を包み込むように後ろに座って話をすることがよくある。
私の肩にあごをのせて話をするのが好きなんだって。
なんか落ち着く、とかで。
私もその体勢は司に包まれてる感じがして嫌いじゃない。
他人には絶対に見られないという前提だけど。